ペース・メソッドとは
ニューヨーク・コロンビア大学名誉教授のロバート・ペース博士によって開発された、心理学理論及び教育学理論に基づくピアノ指導法です。
導入期から上級レベルまで一貫した「らせん学習 = スパイラルラーニング」により、いろいろな分野の音楽に触れながら、分析・移調・変奏・聴音・鍵盤和声・理論・初見奏・テクニックをバランスよく取り入れて、感性豊かな演奏を行うピアノメソッドです。
鍵盤の白黒と指の感触から全調の訓練を徹底することで、手元を見ずに読譜の能率を上げます。同時にいろいろな調のニュアンスを聴き分けられる感性豊かな耳が育ち、幅広い選曲が可能になります。
音符を模様読み(パターン・リーディング)する力を育てる読譜訓練を行います。隣接音程を瞬時に知覚し て、音符をパターン化して認知する能力の育成は、初見奏上達へとつながります。全調メソッドを用いる ことは、音符をパターン読みするのに適した方法と言えます。
上下自在に移調して演 奏できる能力が身につくことも全調メソッドの重要なメリットの1つです。 更に黒鍵への抵 抗感がなくなる、調性感が付くなどの利点もあり、幅広い選曲が可能となります。