北海道大学大学院文学研究科思想文化学専攻芸術学修了(音楽学)
北海道大学大学院文学研究科人間システム科学専攻心理システム科学修了(音楽心理学)
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[芸術学修士論文]
― コルトー演奏のショパン『24のプレリュード作品28』演奏を通して ―
北海道大学大学院文学研究科思想文化学専攻芸術学講座
研究テーマ「楽曲構造と演奏解釈」
音楽美学の視点から、前景・中景・後景が有機的につながりあっているハインリヒ・シェンカーの理論を研究しました。
ピアニストのア ルフレッド・コルトー演奏のショパン作曲「24の前奏曲」の演奏表現とシェンカーふう分析を照会し、
それら(前景・中景・後景)の関係を調べました。
[心理学修士論文]
北海道大学大学院文学研究科人間システム科学専攻心理システム科学講座
研究テーマ「ピアノ学習を通して変化する視覚情報処理メカニズム」
音楽演奏は、楽譜から視覚情報を読み取り、視覚情報を符号化して一時的に短期記憶に貯蔵し、長期記憶内の音楽知識と照合して運指を含む演奏プランニング、演奏、演奏の聴覚的フィードバックという複雑な過程を経て構築されます。
音楽初心者がピアノレッスンを受けることにより、これらの過程を如何にして獲得していくかについて心理学実験を行い、演奏に至るまでの一連の過程を調査しました。
読譜初心者は、ペース・メソッドを導入したピアノレッスンを受けた結果、読譜力が大幅に向上しました。
読譜訓練には「パターン・リーディング」を用いました。
[翻訳]
雨池圭位子・村上康子(訳) (2011). 楽曲構造のコミュニケーション.
安達真由美・小川容子 (監訳),演 奏を支える心と科学 (pp. 309-340). 東京: 誠信書房.
[Friberg, A. & Battel, G. U. (2002). Structural Communication. In R. Parncutt, & G. E. McPherson (Eds.), The science and psychology of music performance: Creative strategies for teaching and learning (pp. 199-218). New York: Oxford University Press.]
[学術論文]査読付き
北海道芸術学会『北海道芸術論評』第五号 2013年3月
[雑誌論文]
ペース・メソッドを取り入れた個人レッスン
雨池圭位子(2012).